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Art Fair NAKANOJO とは

昨年、延べ入場者数が過去最高の48万人を記録した中之条ビエンナーレ。その芸術祭が開催される町、群馬県中之条町にて、アーティストが立ち上げ運営する新たなアートフェア「Art Fair NAKANOJO 2024」が開催される運びとなりました。

会期は2024年6月15日(土)から23日(日)の9日間 <VIPプレビューは6月14日(金)>、群馬県中之条町にある旧廣盛酒造にて開催されます。

中之条ビエンナーレが始まってから18年が経ち、町にはなくてはならないイベントに成長しているとともに、町民のアートに対する意識も高まりを見せ、町外からの認識もアートの町として注目されています。

そこで、中之条ビエンナーレに参加した作家を中心に 47組の作家が作品を紹介、来場者が購入できる見本市を開催します。 中之条町は古き良き里山の風景を残しつつ、柔軟にアートを取り入れている全国にも稀に見る成功例となっています。来場者にとってはレトロ感、自然や温泉に触れつつ楽しめるアートフェアでもあります。

また、中之条町では地域がアーティストを育て、アートが地域を活性化する仕組みが生まれつつあり、当アートフェアはその一つの軌跡となることでしょう。地域芸術祭から始まった地方のアートシーンの活性を体験して頂きたく思います。

見どころ・特徴

アーティストが出展し、アーティスト主導である

当アートフェアは、ギャラリーではなくアーティスト一人一人が作品を紹介・販売します。また、展示物の販売のみならず、店舗や客室の総合的な提案も含めて相談窓口を設け、一過性のイベントではなく、より地域とアーティストの繋がりを作ることもアートフェアの目的の一つでもあります。

参加アーティストは中之条ビエンナーレ他群馬県での展示経験のある作家、群馬県出身、または群馬県に移住したアーティストが多数参加します。

参加アーティスト47組

価格帯も様々

当アートフェア内の価格帯はとても広く、数百円から数百万円まであります。決して手の届かないものではありません。アートコレクターの方に限らず、幅広い層の方がアートを取り入れることをもっと身近に感じていただきたいと考えています。

歴史ある蔵元という会場

当アートフェアの会場は、一般に考えられる展示場のような場所ではなく、明治18年創業の蔵元で行われます。風格のある重厚な建物は、酒造としての役割を終えたあと、現代の建築家福島慶介+松葉邦彦両氏によりリノベーションされました。歴史ある建物の中でアート作品を楽しんで頂けます。

挨拶

運営委員長 西島 雄志(彫刻家・gallery.studio.cafe newroll主宰)

私自身、彫刻家として中之条ビエンナーレへの参加がきっかけで中之条町に移住しました。先駆けて3年前にオープンした隣町の東吾妻町のgallery.studio.cafe newrollでは、予想以上にお客様のアートに対する関心と渇望を知ることとなりました。中之条町はビエンナーレを18年間続けている経験から、地域のアートに対する受け入れ体制がとても柔軟だと感じます。移住作家も年々増えていて、「アートの町」と言える場所となっています。しかしながらビエンナーレは2年に一度であり、町には日常的にアートを鑑賞できる場所がないのが現実です。このArt FairNAKANOJOがきっかけとなり町に多くのアート作品が展示されることになったらとても嬉しいです。また、アートの発信は首都圏からが主流ですが、地方から新しいアートを発信する機会となれば幸いです。

西島 雄志
1969年横浜生まれ。1995年東京芸術大学大学院修了。2021年に東吾妻町に移住。2011年より現在まで中之条ビエンナーレに参加。2022年には赤城SUNdo、京都の世界遺産二条城にて展示。2023年に大型個展をPOLA MUSEUM ANNEXで開催。現在群馬県中之条町在住。