橋本仁
Jin Hashimoto

出身地:埼玉
活動地:東京・台湾

地球上には鍾乳洞が点在しています。ゆっくりと時間をかけて成⻑する鍾乳⽯には何億年という原始の記憶が蓄積されています。その圧倒的なスケールの時間を⽬の当たりにした時、私達は⾃らの⼩ささ、そして⾃らが宇宙を構成する⼀要素であることを認識します。

私の作品もまた制作過程における時間の蓄積で構築されています。あくまでもプロセスに重⼼を置き、具体的なモチーフは決めずに絵を描き、⽊を削り、彫り、時間を蓄積していきます。まさに鍾乳洞の中で感じるように、鑑賞者に私の芸術作品の中に存在する時間を意識し、宇宙との繋がりを感知してほしいと考えています。還元された個である我々が宇宙を構成する⼀要素であることを実感として理解すれば、多様性と共感の重要性を理解することができます。類⼈猿と猿との境界であり、ヒトをヒトたらしめるバロメーターである”共感”。それはこの殺伐として争いの絶えない現代社会において⽋乏しかけているものであり、私の作品を通じて、その共感をどのように再⽣すべきか提⽰したいと考えています。


群馬県での活動

2017年、2025年に中之条ビエンナーレに参加。2017年は六合の「修験道の家」、2025年はアートユニットSANのメンバーとして参加し、「伊参スタジオの体育館」で作品展示とライブパフォーマンスを実施。

代表的な活動

日本と台湾をベースに活動する現代美術作家。1984年埼玉県生まれ。2014年東京藝術大学大学院美術学部工芸科鍛金研究室修了。在学中から安宅賞受賞などで注目を集め、東京都知事賞を受賞した大学卒業制作作品は2011年から2014年まで東京・上野公園に設置された。学生時代から一貫して「時間と蓄積」「存在と記憶」をテーマに、木材や鉄など多様な素材を用いて制作し、国内のみならず、NY、台湾といった国外でも作品を発表している。

近年、「湾生」(日本統治時代の台湾で生まれ育った日本人)をテーマにした作品制作やリサーチにも力を入れており、2017年、2019年、2023年には台湾のアーティストインレジデンスで滞在制作を行い、2024年秋には台湾の大院子展廳にて大規模な個展「古往今來」を開催。 2024年からは、音楽と絵画表現を融合させたライブアートユニット「SAN」のメンバーとしても活動している。

LINK

Web
https://hashimoto-jin.com/
Instagram
@jin__h777

主な作品