林麻依子
Maiko HAYASHI

出身地:群馬県
活動地:埼玉県

人間が創造してきた動物の姿をモチーフに、やきもので表現をしています。
神話や伝承、物語、様々な表現の中で人間が長い時間を掛けてつくり上げてきた動物像はその実、人間の心を映したものでした。私にとってつくるということは、人間の豊かな思考の営みに触れ、それを現実に繋ぎとめる行為でもあります。
やきものの動物たちは虚ろです。眼には影を覗かせています。陶芸の技法でつくる空っぽな造形であるからこそ、私は「おもて」にこだわるようになりました。表面に色を重ね、細かく削り続けることで、動物のかたちはいくつものイメージを内包します。色と形が同時に現れ、部分が次第に意味を持ち、やがて全体が見えてくる。
その繰り返しの中で、私の象徴的な動物たちは、誰かの情景を描いているのです。

群馬県での活動

2024現在、萩原朔太郎記念館(前橋市)に3組5作品を常設
2023 「newroll Sellect vol.2」(gallery.studio.cafe newroll/東吾妻町)
2021 「中之条ビエンナーレ」(2015)(中之条町)
2018 「サクタロウをアートする -解釈の快楽-」(萩原朔太郎記念・水と緑と詩のまち 前橋文学館)
2017 「萩原朔太郎 詩集『月に吠える』100年記念展—ここからすべてが始まった」(萩原朔太郎記念・水と緑と詩のまち 前橋文学館)
2015 「コレクション+ うちとそと 収蔵作品と若手作家の対話」(アーツ前橋)
2012 「前橋アートコンペライブ」グランプリ受賞、受賞作はアーツ前橋に収蔵

代表的な活動

2023 「セラミック・シナジー展」セラミック・シナジー賞受賞(京都市京セラ美術館 本館2回北回廊)
2023 「Sculpture Selection ーAnimalー」(日本橋高島屋S.C. 本館 6階 美術彫刻コーナー/東京)
2023 書籍『陶芸実践講座 陶で作るいきもの造形』「第3回 インコ」講師(阿部出版)
2021 「笠間陶芸大賞展」一部公募部門 審査員特別賞[石﨑泰之賞]受賞(茨城県陶芸美術館)
2021 「陶×藝×術」(FEI ART MUSEUM YOKOHAMA/神奈川)
2019 「いきもの狂騒曲-陶芸フィギュアの現在-」(茨城県陶芸美術館)
2019 個展「はじめの人は詩によって語った」(2014、2010)(彩鳳堂画廊/京橋・東京)
2017 「C pieces」(アキバタマビ21/東京)

その他、展覧会など多数
2024現在、多摩美術大学工芸学科・東京家政大学家政学部造形表現学科 非常勤講師

主な作品