早崎真奈美
Manami Hayasaki

出身地:大阪府
活動地:東京都

自然科学史と人間との関係、生物や生態系に向ける人間の眼差しを通し、「生と死」「善と悪」「美と醜」等、二元性の視点から人間そのものを考察しています。科学的と思われているものの中に起こる矛盾や小さなエラーに人間らしさが潜んでいると考え、エゴ、執着心、偏見など人間の本質を探る作品を展開しています。例えば、在来種・外来種に分類される生態系について。それらは、時に現代社会における様々な身近な問題を連想させるでしょう。

インスタレーションで使う紙のオブジェは二元性のメタファーと言えると考えています。紙から切り出したイメージは、平面の要素を強く持ちながらも、空間に配置されることで、影を作り、平面と立体との間の曖昧な存在となります。同様に「二元性」は対極にあるように見えて境目ははっきりせず、決して切り離すことはできないのです。

群馬県での活動

「中之条ビエンナーレ2023」では、県の指定天然記念物でもある「中之条のサイカチ」の歴史背景から、人々の生活と文化・風習を紐解いていく作品を展開し、2021年の中之条ビエンナーレでは、かつて養蚕の部屋だった場所を資料館として残している六合エリアの「かいこの家」にて、「蝶と蛾の違いは何か?」という問いかけから始まる展示を発表しました。

2023-24「newroll Select」gallery. cafe. studio. newroll(東吾妻町)
2023「中之条ビエンナーレ2023」やませ(中之条町)
2021「中之条ビエンナーレ2021」かいこの家(中之条町)

代表的な活動

2021-23「OPEN STUDIO 2021-23」ART FACTORY城南島(東京)
2023「誰かのシステムがめぐる時」トーキョーアーツアンドスペース本郷(東京)
2022「Sen」アートフロントギャラリー(東京)

2022「大地のコレクション展2022」 越後妻有清津倉庫美術館(新潟)

2022「 越後妻有 大地の芸術祭 2022」苗場酒造(新潟)
2022「TOKAS二国間交流事業プログラム(派遣)」アトリエ・モンディアル(バーゼル)
2021 個展「Evil and Innocent」Gallery Hasu no hana(東京)
2021「3331 ART FAIR 2021」3331 Arts Chiyoda(東京)

2021「Slowly Arriving Atelier Mondial zu Gast」Kunsthaus Baselland(バーゼル)
2020「六甲ミーツ・アート 2020 芸術散歩」六甲山カンツリーハウス (兵庫)
2019 個展「Find Whispers of the Planet」岭南天地(佛山・中国)
2019「BankART AIR 2019 OPEN STUDIO」BankART Station(神奈川)

その他、国内外で個展・グループ展多数。また、宇都宮美術館・森のアトリエ、大田文化の森、TOKASレジデンシー、ART FACTORY城南島などで、影やシルエットを使ったワークショップを開催するなど、活動の場を広げています。

主な作品