本郷芳哉
Yoshiya Hongo

出身地:埼玉県
活動地:千葉県

世界は刻一刻と変化している。画面の前であらゆる出来事を私たちは知ることができるが、果たしてそれは本当に知ることができているのだろうか。知ることの容易さと引き換えに、深く理解していくことから遠ざかってしまったような感覚を持つ。私たちは元来、身体を媒介にすることで、私たち自身の存在をこの世界を結びつけてきた。スマートフォンをはじめとする電子機器がこの世界との仲立ちすることが増えた今だからこそ、私は自身が持つ身体による交感の重要性を再度意識し直す必要があると感じている。
私は世界の一部を素材とする。素材は身体の延長にもなり得て、その先にある世界への繋がりをもたらす。その繋がりを確認しながらの制作行為は、私の意識を拡張、収縮させる。あらゆる意識で世界を認識するために私は彫刻を制作する。

群馬県での活動

2013年より毎回中之条ビエンナーレに参加している。2017年から2021年には一本の木にまつわる作品を旧沢田小学校にて展示し、2023年は四万温泉にて一軒の家屋そのものを素材とした作品の発表を行った。

代表的な活動

主に金属を主素材とした彫刻作品の制作を中心に、制作発表を行っている。近年の主な展示に「View」(ギャラリーせいほう/東京/2023)、「越後妻有 雪の様相Ⅰ」(越後妻有里山現代美術館/新潟/2023)、「KYOTO Ninnaji Omuro Art 4.8 Project 本郷芳哉」(御室仁和寺/京都/2022)、「国際芸術祭BIWAKO BIENNALE 2022」(カネ吉別邸/滋賀/2022)、「空白」(ギャラリーせいほう/東京/2021)、「FRESH WINDS-INTERNATIONAL ART BIENNALE」( GARDUR/Iceland/2020)等がある。また、ホテル虎ノ門ヒルズ(東京/2023)、RESIDENCE INN HENDERSON Square mile(香港/2022)、三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア(東京/2019)など、国内外のホテルなどのコミッションワーク制作も行うなど、日本の内外で幅広い活動を行っている。

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主な作品